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<<   作成日時 : 2017/08/08 07:03   >>

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亜細亜最新情報 ★ブレイクタイム★
●中国「劉暁波氏の死去」報道せず。強気姿勢を崩さない共産党の思惑
先日掲載した「英BBCが「ナチスと中国共産党は同じ」と断じたこれだけ
の共通点」では、イギリスBBCが「中国共産党が劉暁波氏のような人権活
動家のみならず、国民をいかに抑圧してきたか」について論じた記事をご
紹介しました。嶌さんが日本人ジャーナリストの視線で、秋の党大会を前
に焦りを見せる習政権と中国の先行きを論じています。
★波乱含み習政権第2期──劉暁波氏 獄中死に批判
秋の中国共産党大会を前に習近平政権がピリピリと神経をとがらせている。
特にノーベル平和賞を受賞した人権活動家の劉暁波氏(61)が、7月13日
に政府に監禁されたまま亡くなったことについて、国際社会からの批判が
高まり外交問題となることに強い警戒心を抱いている。習政権2期目の5
年間は出だしから波乱含みだ。
劉氏は1989年6月の天安門事件の直後、研究先のアメリカから帰国し、民
主化運動の指導者、「行動する知識人」として先頭に立ってきた。このた
め何度も逮捕され投獄されてきたが、一貫して筋を曲げなかった。
特に2008年に共産党支配への反対を申し立てた「08憲章」を起草したた
め懲役11年の刑を言い渡され服役中だった。多くの知識人が民主化運動
に挫折したり、海外に出て行ったのに対し、劉氏は弾圧を受けても国内に
残り運動を続けてきたことにより、民主化・人権運動のシンボル、カリス
マ的存在になっていた。しかし、ノーベル平和賞受賞式への出席は中国政
府によって許可されず、さらに獄中での病気に対しドイツやアメリカから
治療の受け入れ表明があっても出国が認められなかった。死因は遼寧省瀋
陽市の大学病院から末期の原発性肝細胞がんと発表されている。
劉氏の葬儀についても遺族と政府の間でもめていた。政府は一日も早く火
葬にし、その後は散骨することを求めた。お墓や記念館を作ると民主運動
の聖地のようにみられることを嫌ったためといわれる。
「遺骨と遺灰は家族のものだ」と主張した妻の劉霞さんに一時的に渡され
た。しかし、その後は埋葬は許可されず散骨になったという。夫人の出国
についても欧州諸国が出国を容認するよう求めているが進展していない。
背景にはEUと中国の貿易額がこの10年でほぼ倍増し5,000億ユーロに達
している上、中国からの対EU投資も増えていることもあって、EU諸国は
人権問題と経済問題をリンクさせたくない配慮も働いているようだ。
★劉氏死去ニュース、中国国内では報道されず
中国政府は、劉氏に関する死亡の情報は厳しく制限しており、外国メディ
アとの質疑応答も質問は掲載されず、「中国の報道官は各国の批判に対し
『雑音だ』と切り捨てた」(7月15日付毎日新聞)としている。5年に一
度の共産党大会を前に、まだ江沢民派、胡錦濤派などの勢力が残っている
ため、習近平氏は一強体制を作ろうと人権派活動家の弾圧を含めて様々な
工夫を行なっているようだ。
新公民運動の提唱者・許志永氏や人権派弁護士の浦志強氏、李和平氏、女
性ジャーナリストの高喩氏らが次々と摘発され有罪判決を受け、その後も
人権・民主活動家の胡佳氏や高智晟氏、丁家喜氏、趙常青氏らが拘束され
続けている。
その一方で、ポスト習の有力候補である孫政才重慶市党委員会書記が常務
委員候補から脱落して拘束され、側近の陳敏爾を重慶市トップ、胡春華氏
を広東省トップ、張慶偉氏を黒竜江省トップに据えるほか、周強氏を最高
裁院長──など、後継者争いもまだあいまいにしたままで、習近平主席の
力を温存しておくつもりのようだ。
側近で固めたい幹部人事
中国共産党は5年に一度の党大会で幹部を大きく変え、ポスト習の人事も
みえてくるので、秋に開催される党大会は内外の注目の的なのだ。党員数
は約8,900万人、中央委員候補約150人、中央委員約200人、政治局員25
人、常務委員7人の序列となっている。総書記(国家主席)と首相は常務
委員の中から選ばれ、北京など重要地方の書記(トップ)は政治局員の中
から、省の書記や省長、閣僚は中央委員や中央委員候補から選ばれること
になっている。
しかし今回の習近平人事は、従来のヒエラルキー(秩序)にこだわらず、
ヒラ党員を幹部に抜擢し習近平体制を固める狙いもあるとされ、フタをあ
けてみると仰天人事があるかもしれないといわれている。
習近平政権にとって気になるのは外交政策だろう。特にトランプ米大統領
との関係がギクシャクすると世界にも影響してくるので要注意だ。
北朝鮮で米中の妥協難航、対中金融制裁も
米中関係では何といっても北朝鮮問題だ。アメリカは中国が北朝鮮に影響
力を及ぼすことでミサイル発射や核開発を抑え込みたいとしているが、中
国は本気で動いている気配がないうえ、北朝鮮は米国本土に届くミサイル
開発を急いでいる。このため、トランプ政権は中国の貿易会社への捜査に
着手し、金融制裁を課すとしている。中朝貿易の7割は、中朝国境沿いの
丹東市を通過するとされ、今後の火種となることは必至だ。また、中国当
局の民主運動弾圧に対しても米・欧の批判が根強いだけに中国がどう対応
するか注目される。
★バブル崩壊は間近か、公共事業で必至に支え
さらに国内経済も決して順調とはいえない。6〜7%台の成長を維持してい
るというが、実態はバブル崩壊に近いようだ。特に土地投機や住宅投資が
目立ち、マンションや住宅公団のビルが立ち並ぶものの、実際に住む人は
少なく投資、投機目的で買われているケースが多いようだ。
中国は2014年から金融緩和に入り、住宅価格が高騰する。さらに住宅ロー
ンの規制緩和で主要70都市の新築住宅価格指数は前月比上昇した都市が
16年3月に62都市となり、16年末に政府はバブル抑制策の強化に乗り出
した。このため富裕層は海外に資産を逃避しはじめているのが実態だ。7
月に日本にやってきた格安航空会社の機内トイレに布袋が隠されているの
が見つかったが、数十キロの金塊だった。この1年間で日本に持ち込もう
とした金塊は少なくとも400キロに上るという。バブル崩壊が現実化して
きているのだ。
★国営企業の不正会計も目立つ
また日本の会計検査院にあたる中国審計署が主要大手20社を調べたとこ
ろ、9割にあたる18社で不正水増しが見つかり、ここ数年で売上高の水
増しは約3兆4,000億円に上ったという。中国では国営企業の不明朗会計
が常に指摘されてきたが、今回は中国石油天然気集団公司、東風汽車公司、
中国化工集団公司など石油、自動車、医薬、鉄鋼、船舶など世界でも著名
な企業が軒並み不正会計をしていたことが明らかにされた。
国営企業の経営は、多くを共産党幹部が握り、党、政府などと癒着してい
るケースが多いとされる。今回の国営企業の不正会計摘発は党大会を前に
もう一度、反腐敗の姿勢を示し、大衆的人気の確保を狙ったともみられる。
ただ光明は農村部でネットなどを使った消費が増えてきていることだろう。
人口が3億人といわれる農村部で沿岸部のような消費が活気づくと中国経
済はそう簡単にはバブル崩壊とはならないだろう。
中国経済は富裕層が投機で稼いだカネを海外に持ち出す動きが目立ち、経
済政策としては政府資金を公共投資に注ぎ込みバブル崩壊を食い止めてい
るが、いよいよ限界にきつつあるということなのか。反腐敗取締りの再強
化と「一帯一路」計画の大宣伝などで何とか資金を確保し経済安定化を図
りたい思惑が見え見えだが、中国は依然、内憂外患の危機が去っておらず、
共産党大会を前にできるだけ大掃除をして習近平2期目の政権をスムーズ
にスタートさせたい思惑があるようだ。
●インド英語を堂々と話すインド人と、発音を気にする日本人
『山久瀬洋二 えいごism』では、英語のエキスパートの山久瀬さんが、海
外のメディアで報じられたニュースなどをタイムリーに解説します。今回
のメルマガの中では「正当な英語」にこだわる日本人について考察。イン
ド人が話す英語を「インド英語」と認められているように、日本人は発音
やアクセントを気にせず、もっと「日本人の英語」をスタンダードとして
認めてもらえるように努力することこそが大切だと説いています。
そもそも「正当な言語」って?【中国語の例】
今週のテーマは、「『正当な英語』にこだわる日本人の大きな落とし穴」
です。
言語教育を考えるとき、そもそも正当な表現や発音は何なのかということ
に人々はこだわってしまいます。
13億人以上が使用する中国語を例にとれば、最もスタンダードな中国語は
北京語であるとされ、人々は北京語のことを「普通話」と呼んでいます。
しかし、長い中国の歴史をみるならば、北京語が標準語になったのはごく
最近のことなのです。
現在の北京語は、17世紀に満州族が中国に侵攻して打ち立てた清の時代に
できあがったといわれています。元々の中国語に満州族の発音などが混ざ
り、北京語となったという説が有力なのです。
では、本来の中国語のルーツはというと、現在の華中あたりの中国語では
なかったかといわれています。
今では、「普通話」以外の中国語は方言とされていますが、実は方言の方
が正当な中国語だったというわけです。
日本語では漢字を使いますが、いうまでもなく、これは中国から輸入した
ものです。そして漢字の音読みの中に中国語の古い発音が残っていること
を知っている人はあまり多くないようです。
漢詩は中国語の発声の美しさを意識して作詞されているといいますが、現
在の北京語では漢詩が頻繁に造られていた唐の時代の発声を再現すること
はできないのです。むしろ華中の方言や日本語の音読みの中にそのヒント
があるのです。
中国人の多くが方言と言われている地元の発音や発声にこだわっている理
由は、本来正当ではない北京語への反発もあるのだと、中国の友人が語っ
てくれたことを思い出します。
これは日本語でもいえることかもしれません。正当な日本語は東京で話さ
れている言葉かというと、そうではないはずです。元々京都が日本の首都
であったわけですから、関西弁の中にそのルーツがあるのかもしれません。
こうしたことを考えると、正当な言語というのは、時の権力や為政者の意
図により時代ごとに変化してきたことがわかります。
以上の背景をもとに、英語について考えます。
★「日本人英語」を世界スタンダードに
英語とは、イギリスに起源を持つ言語だといわれていますが、今のイギリ
スで話されている英語が古来の発音やアクセントをそのまま維持している
かというと、必ずしもそうとはいえないのです。むしろ、イギリスから移
民として渡ってきたアメリカ人が受け継ぐ米語の中に、元々の英語の発声
の起源をみいだすことができるという専門家も多くいるのです。
正当な言語。それは、現在最も普通に喋られている言葉にすぎません。
さらにいうならば、国家や民族としてのアイデンティティを維持するため
に、意図的に標準化されていったのが「正当な言語」なのです。
そもそも、世界で喋られる言語としての英語をみた場合、米語であろうが、
英語であろうが、それを正当と決めてしまうこと自体に無理があるかもし
れません。
インド人が強いアクセントの英語を喋るといいますが、インド人からして
みれば、それがごく当たり前の英語というわけです。
そうした視点でこれからの日本の英語教育をみた場合、アクセントや発音
にこだわりすぎ、日本人の英語とはなにかいう側面を忘れた場合、そこに
大きな落とし穴があることを、ここで強調したいのです。
英語が世界言語である以上、米語のアクセントや発音に合わせ、少しでも
似せてゆくことより、日本人のアクセントを世界に流通させる努力も必要
なのです。それが日本の国益にもつながることをどれだけの人が意識して
いるでしょうか。
さらにいうなら、自動翻訳や音声認識に関する技術が世界で共有されつつ
ある現在、そうしたサービスに日本人のアクセントが対応できるようにし
てゆく努力を怠ってはいけないのです。
英語の発音というビッグデータに、日本人のアクセントをしっかりと組み
込んでゆく努力を我々は真剣に考える必要があります。それを怠ると、日
本人がコンピュータに向かって喋っても、それが十分に認識されないとい
う不利益につながってしまいます。
日本人は、明治維新以来、欧米に自らを合わせてゆくことに注力してきま
した。今、英語教育が見直されようとしています。話せて聞けて、コミュ
ニケーションのできる英語を教えるようにという英語教育改革は歓迎され
ることです。
ただ、そのときに、発音やアクセントにこだわりすぎ、やれ舌の位置だの
唇の動かし方だのを完璧にしようとすれば、むしろコミュニケーションそ
のものの能力開発が後回しになってしまいます。
日本人のアクセントで構わないので、通じて分かり合う英語力を磨く方が、
はるかに大切なのです。正しい発音やアクセントという考え方は、米語を
「正当な英語」と意識してはじめて成り立つ概念です。
今、大切なことは、世界に太刀打ちできる日本人を育てることです。「正
当な言語」にこだわることではなく、日本人のアクセントがあっても堂々
と世界の人々と分かり合える人材を育成することが求められているのです。
それが、ビッグデータでの日本人英語の課題とリスクを考える上でも、忘
れてはならないことなのです。





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